「みなし保育士」の要件緩和へ
厚生労働省は、保育士が同室にいる場合に限り看護師や准看護師を保育士1人分としてカウントできる「みなし保育士」の要件を緩和する。従来は0歳児の在籍人数が4人以上の場合に限りみなし保育士を充てることができたが、9月にも省令を改正し、1~3人の場合でも可能にする。早ければ2023年4月から新たな制度を導入する。
厚生労働省は、保育士が同室にいる場合に限り看護師や准看護師を保育士1人分としてカウントできる「みなし保育士」の要件を緩和する。従来は0歳児の在籍人数が4人以上の場合に限りみなし保育士を充てることができたが、9月にも省令を改正し、1~3人の場合でも可能にする。早ければ2023年4月から新たな制度を導入する。
総務省が19日の「敬老の日」に合わせて公表した推計人口によれば、2021年の65歳以上の就業者数が過去最多の909万人で18年連続の増加となった。就業者率は25.1%で、65~69歳では50.3%と初めて5割を超えた。
厚生労働省が21日に発表した2021年度「介護給付費等実態統計」によれば、介護費用(介護給付費と自己負担)の総額が過去最高の11兆291億円に上ることがわかった。前年度より約2,508億円の増加。サービスの利用者数も前年度比16万人増の638万人で、過去最多となった。
政府は13日、「責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガイドライン(人権DD)」を決定した。海外拠点を含む自社のサプライチェーンで人権侵害がないか定期的に点検し、問題があれば改善するよう求めることや、自社の取組み状況の開示を促す(法的拘束力はなし)。今後は、企業の取組みを促すため、人権尊重に取り組む企業に対し、公共事業等の政府調達の入札での優遇などを検討するとしている。
厚生労働省は、13日の労働政策審議会でデジタル給与払いに関する制度案を示し、省令改正などの準備を進めることを確認した。キャッシュレス決済口座の残高は100万円を上限とし、決裁事業者の破綻時には4~6営業日以内に残高の全額を支払うための保証の仕組みを設ける。デジタル給与払いには、対象労働者の範囲や利用する資金移動業者などについて、企業は労働組合などと協定を結ぶこととし、労働者からの同意書も必要とする。早ければ年度内に省令を改正し、来春にも解禁される見通し。
政府は、フリーランスを保護するための新たな法律を制定する方針を固めた。発注者に、契約の報酬金額や納期、業務内容を書面や電子データで示すよう義務付けるほか、禁止行為等も定め、資本金1千万以下の企業にも同様に適用する。当初、下請法改正案を2023年の通常国会に提出することが検討されていたが、育児・介護や出産などとの両立支援措置とあわせた新法として、法案を今秋の臨時国会に提出し、早期施行をめざすとしている。
政府はフリーランスとして働く人を下請法の保護対象に加える調整に入った。現行では資本金1,000万円以下の発注者が不公正な取引をしても取り締まる対象とならないが、法改正後は対象に加える方針。フリーランスの定義を明示することも検討する。2023年通常国会への関連法案の提出を目指すとしている。
厚生労働省が6日に発表した7月分の毎月勤労統計調査(速報)によると、労働者1人当たりの現金給与総額(名目賃金)は1.8%増と7カ月連続で上昇したものの、実質賃金は1.3%減と4カ月連続で減少したことがわかった。一方、消費者物価指数は3.1%増え、物価の高騰に賃上げが追い付いていないことが浮彫りになった。
9月8日の厚生労働省労働政策審議会労働条件分科会にて、2024年4月からのトラック運転手の長時間・過重労働是正に向けた労働時間のルールの変更案が示された。1日の休息時間(現行:継続8時間⇒見直し後:継続9時間以上(11時間以上与えるよう努める))や1日の拘束時間(現行:原則13時間以下、最長16時間まで延長可⇒見直し後:原則13時間以下、最長15時間まで延長可)などを改正する。
政府は30日、企業の人的資本の開示に関する指針「人的資本可視化指針」を正式にまとめ公表した。企業に従業員の育成状況や多様性の確保、労働慣行など19項目の開示を求め、自社の取組みや具体的な数値目標を明らかにしてもらう。